テレビ局トップが相談して決めたのか、アメリカ大使館からそのような指令が
飛んだのか、確認するすべはありません。ですが、トップクラスの意思決定が
働いているとしかいいようがないほど、その兆候がはっきりと現れているのです。
その典型が、テレビ画面に、テロップや字幕ふうの活字(スーパーインポーズ)を
映すやり方です。最近のバラエティ番組では、タレントのしゃべりにかぶせて、
大きな活字でその内容を採録したり、第三者的にツッコミのナレーションを入れたり
するようになりました。その活字が踊ったり、さらにそこに効果音がかぶせられたり
することも、よく見受けられるようになりました。
これこそが、人間のIQを下げるもっとも効果的な方法だとされているのです。実際、
過去に行なわれた実験で、次のような結果が生まれることが証明されています。
その実験では、被験者に映像を見せながら、画面に映った内容を表す擬態語など、
抽象的な単語を次々と見せていくということが行なわれました。それを続けていくと、
わずかな時間で段階的に思考能力が失われました。そして、さらに続けていくと、
被験者の脳波が何も考えていない状態と同じ波形になり、そのままそれが継続していきました。
つまり、そうした映像がついには見る側の思考そのものを止めてしまったということです。
人間は、そうした刺激を受けると、能動的に思考を行なうことができなくなります。
これができなくなれば、物事を見て、感じとり、そこから抽象的な思考をすすめていくことも
できなくなるわけです。抽象的な思考を行なうことは、人間の脳の前頭前野、
もっとも高度な部分における脳の働きなのですが、この働きをそっくり失ってしまうのです。
テレビ局の人間は、一般の人々が想像する以上に、映像における大衆操作について
よく学んでいます。もちろん、制作会社のADさんがそうだといっているのではなく、
テレビ局のなかには、大衆操作の禁じ手など、テレビの闇テクニックに通じた専門家がいるのです。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/a945a87773c443f052226fb5b2cdc834