11月20日 15時7分
新型が大流行した場合、ぜんそくや心臓病など慢性の病気の患者は、病院に行かなくても電話で治療薬・タミフルの処方を受けられるなどとしたガイドライン案を厚生労働省の専門家会議がまとめました。
新型は鳥のウイルスが変異したもので、世界的に大流行すると最悪の場合、国内で64万人が死亡するとされています。20日の専門家会議では、個人や家庭などで行う対策や検疫のあり方など、あわせて9つのガイドラインと要綱の案について話し合われました。このうち医療体制についてのガイドライン案では、大流行の際には原則としてすべての医療機関が診療に当たることが求められるとしたうえで、あらかじめ患者をどのくらい受け入れることができるかなどについて把握しておくことが必要だとしています。また、ぜんそくや心臓病など慢性の病気の患者が感染した場合、かかりつけの医師に電話すれば、病院に行かなくても治療薬・タミフルの処方を受けられるとしています。感染の拡大防止に関するガイドライン案では、新型が国内で人から人に感染したケースが1例でも確認された場合、原則としてその都道府県の学校すべてを一斉に閉鎖するとしています。20日の会合では9つの案すべてが了承され、厚生労働省では、今後、関係する各省庁で作る対策会議で議論して、政府のガイドラインとしてまとめることにしています。
